初心者による初心者のための年賀状

年賀状の思い出やあり方について色々…

年賀状についておもうことはいろいろあるけれど

いつ頃から年賀状を書かなくなったのだろう?
子供のころは自分宛てに年賀状が来ることはめったになかったが、
それでも元日の朝に年賀状の束のなかから自分の名前を探し出すのは、
宝探しのようにワクワクしたものだったように思う。

私の家は小さなお店を家族で経営していたので、
一般のサラリーマン家庭に比べれば年賀状の数は多くて、
親戚、友人、知人のほかに取引先、顧客からの年賀状を合わせれば、
多い年には数百枚にもなったように記憶している。

その中には表も裏も印刷のみの儀礼的なものから、
達筆としか言いようのない毛筆書きのものまでいろいろあった。

年を経るごとに年賀状にもカラーで印刷されたものや
写真入りのものが増えていき、はがきというより洋風のポストカード
と呼んだほうがふさわしいものも見られるようになった。

高校を卒業して一人暮らしをするようになったときから
少しずつ年賀状を書かなくなっていった。
まだ若かったので年賀状をやり取りする相手といえば、
お世話になった先生か同級生、友達くらいのものだった。

お正月に実家に帰省していたころはそれでも年賀状を書いていたように思う。
実家に帰らない正月が増えるにつれて、
それに反比例するように年賀状が届くことも、
年賀状を書くことも少なくなっていった。

気が付けばもう何年も年賀状を書いていない。
届く年賀状も数えるほどになった。
後悔はしていないが、少し寂しく思う時もある。