年賀はがきとお年玉くじには切っても切れない関係がある
年賀状用はがきは普通のはがきとは少し異なる。
年賀状とわかる印があるのも特徴の一つだ。
その印があるせいか、どことなく普通のはがきにはないおめでたさや、
豪華さが存在するように思える。
しかし、年賀状用はがきの一番の特徴と言えば
くじがあることではないだろうか。
毎年一月の半ばごろに年賀状のお年玉くじの抽選会が行われる。
自分に送られてきた年賀状の数字と抽選番号の数字とを見比べて
自分は当選しているかどうか確認する。
ほんの少し、宝くじをも思わせる光景だ。
そして当たっているか、当たっていないかで一喜一憂する。
もしも当選した年賀状があればその送り主に感謝したりもする。
年賀状のお年玉くじは他者との交流があってのものだから
他のくじとはまた違った趣がある。
もともと年賀状のお年玉くじは戦後にある民間人が提唱したアイデア。
日本の活気を取り戻すために、年賀状を戦前と同様に回復させるために
はじめられた試みだ。
必ずしも大手を振って歓迎されたわけではなく批判もあったらしいが
採用されてよかったと現状では思う。
最初のお年玉くじの特賞はミシンだったらしい。
今では意外なことだが、当時はミシンをほしがる家庭が多かったのだという。
毎年の商品を振り返れば、当時の国民がほしがっていたものに
思いをはせることができるのかもしれない。
そんな年賀状だが近年は減少の傾向にあるらしい。
若者においてはメールで事足りている部分もあるようだ。
実際にわざわざはがきを買って出すよりも楽だしお金もかからない。
けれども年賀はがきだからこその趣もあるのも確かなので、
時にははがきで送るのも良いのではないだろうか。